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増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック! 【疾患編7】悪性腫瘍 《術後フォロー》
子宮頸がんの治療後フォロー
著者: 宇津木久仁子1
所属機関: 1がん研究会有明病院婦人科
ページ範囲:P.441 - P.445
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❖再発の早期発見のために,リスクに応じ診察間隔やフォローアップ期間を調整する.細胞診異常や腫瘍マーカー上昇が発見のきっかけになる.
❖合併症のケアも行うこと.特に慢性的なリンパ浮腫は重症化しないうちに複合的治療を開始すること.
❖照射後は腟壁が癒着することがあるので,内診で癒着を剝がしておく必要がある.癒着すると子宮腟部や腟断端部の細胞が採取できなくなる.
❖再発の早期発見のために,リスクに応じ診察間隔やフォローアップ期間を調整する.細胞診異常や腫瘍マーカー上昇が発見のきっかけになる.
❖合併症のケアも行うこと.特に慢性的なリンパ浮腫は重症化しないうちに複合的治療を開始すること.
❖照射後は腟壁が癒着することがあるので,内診で癒着を剝がしておく必要がある.癒着すると子宮腟部や腟断端部の細胞が採取できなくなる.
参考文献
1)日本婦人科腫瘍学会(編) : 子宮頸癌治療ガイドライン 2017年版.p27,金原出版,2017
2)Kolstad P, et al : Long-term followup of 1121 cases of carcinoma in situ. Obstet Gynecol 48 : 125─129, 1976
3)Cervical Cancer Guideline(Version 1. 2016).NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology. https://www.nccn.org/professionals/physician_gls/pdf/cervical.pdf
4)Salani R, et al : Posttreatment surveillance and diagnosis of recurrence in women with gynecologic malignancies : Society of Gynecologic Oncologists recommendations. Am J Obstet Gynecol 204 : 466─478, 2011
5)日本放射線腫瘍学会(編) : 放射線治療計画ガイドライン 2016年版.p256,金原出版,2016
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