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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科72巻7号

2018年07月発行

文献概要

連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール

術前に卵巣腫瘍が疑われた外腸骨仮性動脈瘤の1例

著者: 日向悠1 松井仁志1 長尾充1

所属機関: 1町田市民病院産婦人科

ページ範囲:P.704 - P.708

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はじめに

 婦人科領域では,術前に卵巣腫瘍との鑑別が困難である後腹膜腫瘍の症例にしばしば遭遇する.今回,骨盤内腫瘍の精査目的で当科紹介となり,術前に卵巣腫瘍と診断したが,手術中に後腹膜腫瘍と診断し,腫瘍を摘出した結果,血管由来の腫瘤であった,という非常に稀な症例を経験したので報告する.

参考文献

1)川崎正和,他 : 孤立性外腸骨動脈瘤破裂の1例.日血外会誌23 : 855,2014
2)小川悠子,他 : 腎・副腎・後腹膜腔疾患.臨床画像33 : 801─811, 2017
3)奥芝俊一 : 後腹膜腫瘍.森岡恭彦(監修): 新臨床外科学,第3版.pp756─759,医学書院,1981
4)宗近次朗,他 : 後腹膜腔.画像診断37 : s150─s163, 2017
5)桑原 遼,他 : 非付属器・子宮の骨盤内嚢胞性病変の鑑別.画像診断37 : s150─s155, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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