文献詳細
文献概要
連載 Estrogen Series・172
PCOS その2
著者: 矢沢珪二郎1
所属機関: 1ハワイ大学
ページ範囲:P.713 - P.713
文献購入ページに移動 PCOSの診断には不明な部分が多い.
たとえばロッテルダム診断基準では卵巣内の卵胞数は12個以上としているが,2014年のエクスパートパネルはこれを24個以上の場合にすることを推奨している.結局,この意見は採択されなかった.卵胞数とは結局,超音波診断の技術的な側面によるのであろうか? また,患者年齢とも関連がある.年齢が25歳以上になると,PCOSの発生頻度は急速に低下する,と指摘した論文は複数ある.実際,PCOSの所見や症状は一過性であることが多い.体重過剰,多毛症,ニキビ増加,不規則な月経,などのある患者の多くを,実際にPCOSと診断することは不適当と考える医師は多い.
たとえばロッテルダム診断基準では卵巣内の卵胞数は12個以上としているが,2014年のエクスパートパネルはこれを24個以上の場合にすることを推奨している.結局,この意見は採択されなかった.卵胞数とは結局,超音波診断の技術的な側面によるのであろうか? また,患者年齢とも関連がある.年齢が25歳以上になると,PCOSの発生頻度は急速に低下する,と指摘した論文は複数ある.実際,PCOSの所見や症状は一過性であることが多い.体重過剰,多毛症,ニキビ増加,不規則な月経,などのある患者の多くを,実際にPCOSと診断することは不適当と考える医師は多い.
参考文献
Michele Sullivan : What's in a name? Ob Gyn News 52(10) : Oct, 2017
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