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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科72巻7号

2018年07月発行

文献概要

連載 Estrogen Series・172

PCOS その2

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.713 - P.713

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 PCOSの診断には不明な部分が多い.

 たとえばロッテルダム診断基準では卵巣内の卵胞数は12個以上としているが,2014年のエクスパートパネルはこれを24個以上の場合にすることを推奨している.結局,この意見は採択されなかった.卵胞数とは結局,超音波診断の技術的な側面によるのであろうか? また,患者年齢とも関連がある.年齢が25歳以上になると,PCOSの発生頻度は急速に低下する,と指摘した論文は複数ある.実際,PCOSの所見や症状は一過性であることが多い.体重過剰,多毛症,ニキビ増加,不規則な月経,などのある患者の多くを,実際にPCOSと診断することは不適当と考える医師は多い.

参考文献

Michele Sullivan : What's in a name? Ob Gyn News 52(10) : Oct, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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