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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科73巻1号

2019年01月発行

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

骨盤底臓器の生理機能

排便機能と骨盤底

著者: 江川雅之1 上村吉穂1 田端敏2

所属機関: 1市立砺波総合病院泌尿器科 2市立砺波総合病院大腸肛門科

ページ範囲:P.33 - P.38

文献概要

●「下部直腸・肛門」は消化管の最下端にあり,便の禁制および排泄という機能を有し,生活の質を維持するうえで重要な臓器である.

●便の禁制には,内外肛門括約筋による持続的収縮,外肛門括約筋による随意的収縮,さらには恥骨直腸筋が関与する肛門直腸角の鋭角化やflap valve mechanismなどが重要な役割を果たしている.

●便の排泄は排便反射によってなされるが,そのメカニズムは複雑であり,多岐にわたる機能の協調作用が必要である.

参考文献

1)舛森宏次,他:肛門診療に必要な肛門管の解剖と生理.臨外59:957-963, 2004
2)寺本龍生:直腸肛門の解剖.臨外63(増刊号):11-19, 2008
3)秋田恵一:骨盤内臓の基本的解剖.大腸肛門病ハンドブック(辻仲康伸 編).pp11-30,医学書院,2011
4)丸山 聡:肛門直腸の生理.臨外63(増刊号):23-28, 2008
5)高橋知子:便失禁における各検査の役割と実際.日本大腸肛門病会誌68:940-945, 2015
6)味村俊樹:国際失禁会議(ICI)における便失禁診療ガイドライン.日本大腸肛門病会誌68:928-939, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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