臨床婦人科産科73巻12号

2019年12月発行

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤 Part1：遠隔医療の現状

遠隔医療の現状と今後の対応

著者： 中野義宏¹²

所属機関： ¹日本産婦人科医会遠隔医療プロジェクト委員会 ²中野産婦人科医院

ページ範囲：P.1166 - P.1171

●産業界では情報通信技術（ICT）を中心とした第3次産業革命から，デジタルトランスフォーメーションによりGAFA（Google, Apple, Facebook, Amazon）のような巨大デジタル産業が現れた．

●次なる破壊的変革（デジタルディスラプション）となるマーケットはヘルスケア産業といわれ，先行する欧米ではデジタルセラピューティクス（DTx）などのイノベーションが始まっている．

●第4次産業革命（ビッグデータ，IoT，AI，ロボティクスなど）によってソサエティ5.0と呼ばれる新社会に向かって，われわれ臨床医も知識をもって組織的に備えねばならない．

参考文献

1）総務省：令和元年版 情報通信白書．2019

2）二階堂遼馬，他：GAFA全解剖．週刊東洋経済．pp20-59，東洋経済新報社，2018

3）P.F.ドラッガー：ネクストソサエティ―歴史が見たことのない未来が始まる．ダイヤモンド社，2002

4）内閣府：Society5.0「科学技術イノベーションが拓く新たな未来」説明資料．2018

5）厚生労働省：オンライン診療の適切な実施に関する指針．2018

6）経済産業省次世代ヘルスケア産業協議会：次世代ヘルスケア産業協議会の今後の方向性について．2018

7）平田善康：産婦人科医療とICT・遠隔医療プロジェクト/遠隔医療の現状と今後の対応（1）（2）．日産婦医会報1月号．p12，2019