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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科73巻12号

2019年12月発行

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

Part1:遠隔医療の現状

モバイル胎児モニター(プチCTG)による遠隔胎児診断

著者: 原量宏12

所属機関: 1香川大学瀬戸内圏研究センター 2日本遠隔医療学会

ページ範囲:P.1179 - P.1187

文献概要

●オンライン診療が認められたが,高血圧や糖尿病など慢性疾患が対象であり,産婦人科医はもちろん,妊婦にとって大変関心の高い,遠隔での妊娠管理は含まれていない.

●妊婦健診で最も重要な情報は,胎児の状態をリアルタイムで把握できる胎児心拍数であり,超小型でかつモバイルで利用できる胎児モニターの実用化が期待されていた.

●今回,インターネットに接続できれば,世界中どこからでも利用できる超小型モバイルCTGを開発した.今後,遠隔での妊婦健診をぜひとも普及させたいと考えている.

参考文献

1)「遠隔医療」の先駆者・香川県県全域の医療情報ネットワーク構築に取り組む.季刊solasto Winter,No. 25,pp09-11,2019
2)原 量宏 : 香川県医療のシステム化の一条件,産婦人科におけるニューメディアの導入.香川経済研究所調査月報No. 60,pp27-35,1997
3)原 量宏 : 在宅CTGとCTG伝送システム.周産期医学39 : 423-430, 2009
4)原 量宏 : 崩壊する周産期医療を救うIT.情報処理15 : 1039-1048, 2010
5)原 量宏 : 周産期電子カルテネットワークと母子健康手帳の電子化.百十四経済研究所調査月報,No. 328,pp2-10,2014
6)原 量宏 : かがわ医療福祉総合特区が目指す遠隔医療―地域医療連携からグローバル展開まで.Nextcom Vol. 15,pp04-11,KDDI総研,2014
7)原 量宏 : 香川県で開発された周産期管理システム,モバイルCTGのグローバル展開への道,百十四経済研究所調査月報358,pp2-13,2017
8)原 量宏,他 : 周産期医療情報の標準化“日母標準フォーマット”とネットワークを用いた周産期管理システムの開発.医療情報学20 : 143-148, 2000
9)超小型モバイルCTG(プチCTG)の開発とそのグローバル展開.香川県産婦人科医会報33 : 27-29,2018
10)日本産婦人科医会研修ノート「産婦人科医療の近未来」,クラウド対応超小型モバイルCTGを用いて
11)坂元正一,他 : 産婦人科MEの進歩.産婦治療30, 595-601, 1975
12)東大病院から世界へ発信 5.産科婦人科教室.東大病院だより,No. 58,p11,2007(http://www.h.u-tokyo.ac.jp/vcms_lf/dayori58.pdf)
13)原 量宏 : 首相官邸で開催された「まち・ひと・しごと創生会議」に招かれて〜超小型モバイルCTG(プチCTG)が医療機器として認められて〜.百十四経済研究所調査月報No. 384,pp16-24,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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