文献詳細
増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル
Ⅱ.婦人科編 症状・所見からみた疾患鑑別と病態把握
―救急外来―卵巣に腫大・腫瘤がみられる患者がコンサルトされたとき
著者: 本橋卓1 田畑務2
所属機関: 1東京女子医科大学医学部産婦人科学 2東京女子医科大学
ページ範囲:P.37 - P.40
文献概要
◉下腹部痛・腹部膨満などの症状を伴っていることが多いが,症状が軽減傾向にあっても必ずしも重症度と比例しないため,一通りの婦人科診察を必ず行う.
◉問診内容とその方法が重要である.妊娠の可能性の確認は当然として,婦人科検診歴,不妊治療歴などはclosed questionが有用な場合もある.
◉通常CTで指摘されていることが多いため,子宮本体や子宮筋腫,消化管腫瘍など他臓器由来であることも珍しくない.別のモダリティでの評価も行い,鑑別を行うことが必要である.
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