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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科73巻4号

2019年04月発行

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

Ⅱ.婦人科編 症状・所見からみた疾患鑑別と病態把握

―救急外来―更年期障害が疑われてコンサルトされたとき

著者: 後山尚久1

所属機関: 1大阪医科大学健康科学クリニック

ページ範囲:P.42 - P.45

文献概要

当直医へのコール

 救急外来や夜間外来で一見更年期障害らしい様相を呈し,鑑別診断を要する場面の特徴は,以下の通りである.このようなケースでは,産婦人科当直医がコールされる可能性がある.
◉動悸,冷汗,胸苦しさ,不安状態で受診したが,内科診察,循環器系・呼吸器系検査では異常なし.
◉上半身が焼けるように熱く,顔面が紅潮し,焦燥感があるが,感染症は否定され,炎症反応も陰性.
◉めまい,ふらつき,日常生活不能な気分の落ち込みで動けなくなり,外出不能.

参考文献

1)後山尚久 : 更年期のうつ.臨婦産65 : 531-535, 2011
2)寺内公一 : 更年期女性における不眠の実態および他症状との関連.産と婦84 : 962-968,2017
3)後山尚久 : パニック発作が契機となって発症し治癒にいたらなかった強迫観念を基盤に持つと思われた更年期女性の2年間の治療経験.女健科研究誌6 : 7-13,2017
4)塩田敦子 : 更年期女性に多くみられる症候とその対策.産と婦83 : 373-379,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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