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増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル Ⅱ.婦人科編 術後合併症への対応法
消化管穿孔
著者: 長尾昌二1
所属機関: 1兵庫県立がんセンター婦人科
ページ範囲:P.113 - P.116
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◉消化管穿孔の初期症状は,突然に発症する強い腹痛および嘔吐,術後に持続する発熱,バイタルサインの異常(ショック症状)である.術後にこれらの症状でコールがあった場合には消化管穿孔を念頭に置く必要がある.ただし,高齢者や化学療法後などの免疫不全状態では自覚症状に乏しい場合もあるので,特に注意を要する.
◉下部消化管の穿孔では腸管内容液とともに大量の腸内細菌が腹腔内に流出するため,広範な腹膜炎を発症し,急速に敗血症に進展することが多い.婦人科手術に起因する消化管穿孔の1/4〜1/2程度は下部消化管に発生する.下部消化管穿孔が疑われる場合には,経過をみることなく速やかに対応を開始すべきである.
◉消化管穿孔の初期症状は,突然に発症する強い腹痛および嘔吐,術後に持続する発熱,バイタルサインの異常(ショック症状)である.術後にこれらの症状でコールがあった場合には消化管穿孔を念頭に置く必要がある.ただし,高齢者や化学療法後などの免疫不全状態では自覚症状に乏しい場合もあるので,特に注意を要する.
◉下部消化管の穿孔では腸管内容液とともに大量の腸内細菌が腹腔内に流出するため,広範な腹膜炎を発症し,急速に敗血症に進展することが多い.婦人科手術に起因する消化管穿孔の1/4〜1/2程度は下部消化管に発生する.下部消化管穿孔が疑われる場合には,経過をみることなく速やかに対応を開始すべきである.
参考文献
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