臨床婦人科産科73巻4号

2019年04月発行

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル Ⅲ．産科編 妊産褥婦の合併疾患への対処法 血液疾患

血小板減少症

著者： 宮川義隆¹

所属機関： ¹埼玉医科大学病院総合診療内科・血栓止血センター

ページ範囲：P.324 - P.327

当直医へのコール
◉周産期の痙攣，右上腹部痛，高血圧，血小板減少，溶血性貧血，肝障害があれば，HELLP症候群を疑い上級医を呼ぶ．
◉HELLP症候群は高次医療機関に搬送することが望ましい．
◉出血症状がない場合，偽性血小板減少または妊娠性血小板減少を疑う．

参考文献

・宮川義隆 : 妊婦の血小板減少，臨婦産72 : 42-45, 2018

・宮川義隆，他 : 妊娠合併特発性血小板減少性紫斑病診療の参照ガイド，臨床血液55 : 934-947, 2014

・Cines DB, et al : Thrombocytopenia in pregnancy. Blood 130 : 2271-2277, 2017

・Reese JA, et al : Platelet counts during pregnancy. N Engl J Med 379 : 32-43, 2018

・宮川義隆，他（監修），血栓性微小血管障害症（TMA）診断・治療マニュアル．医薬ジャーナル社，2016