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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科73巻5号

2019年05月発行

文献概要

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか 良性疾患

子宮筋腫合併妊娠

著者: 梶山広明1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科産科婦人科学

ページ範囲:P.436 - P.441

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●妊娠中の子宮筋腫にみられる最も頻度の高い合併症は変性痛である.症状の多くは一過性であり,日常臨床では保存的管理で対応できる場合が多い.

●胎盤の直下もしくは近接に存在する子宮筋腫には,特に注意を要する.患者およびその家族と,起こりうる合併症の可能性を共有しておく必要がある.

●妊娠中に筋腫核出の手術をすることは,流早産や強出血の可能性が危惧されるため勧められないが,保存療法では改善しない場合,妊娠中に筋腫核出術を行う場合もありうる.

参考文献

1)南川麻里,他 : 子宮筋腫合併妊娠と,妊娠・分娩への影響.産婦の実際62 : 2185-2190, 2013
2)Klatsky PC, et al : Fibroids and reproductive outcomes : a systematic literature review from conception to delivery. Am J Obstet Gynecol 198 : 357-366, 2008
3)日本産科婦人科学会,他 : 産婦人科診療ガイドライン―産科編 2017.pp317-319,日本産科婦人科学会事務局,2017
4)平松祐司,他 : 妊婦の子宮筋腫.臨婦産69 : 918-9240 2015
5)平松祐司 : 妊娠中および帝王切開時の子宮筋腫核出術.産と婦81 : 227-231, 2014
6)東真規子,他 : 遺残胎盤から子宮内感染を生じ子宮摘出を要した筋腫合併妊娠の1例.東海産婦会誌48 : 79-84, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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