臨床婦人科産科73巻6号

2019年06月発行

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺 稀な多胎妊娠

双胎一児前期破水

著者： 炭谷崇義¹ 谷村悟¹ 中島正雄¹

所属機関： ¹富山県立中央病院産婦人科

ページ範囲：P.568 - P.573

●双胎一児前期破水に対し，胎児成熟を期待し，単胎同様の管理を行うことは妥当である．

●破水児と非破水児で，出生状況や予後に差はない．

●母体身長が高いことは，CAMのリスクになりうるか？

参考文献

1）日本産科婦人科学会/日本産婦人科医会 : 産婦人科診療ガイドライン―産科編2017．pp158-162，日本産科婦人科学会，2017

2）Sela HY, et al : Preterm premature rupture of membranes complicating twin pregnancy : management considerations. Clin Obstet Gynecol 54 : 321-329, 2011

3）鈴木俊治 : 多胎妊娠を極める―膜性診断から胎児治療，妊婦のサポートまで　多胎の妊娠管理　切迫早産・前期破水の管理．産婦の実際65 : 491-495，2016

4）梅原永能，他 : 多胎妊娠管理の最新スタンダード―ガイドラインを踏まえて　双胎の合併症双胎と早産．臨婦産67 : 1247-1252，2013