文献詳細
今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策
母体救命のためのガイドラインと研修システム
文献概要
●産科危機的出血は直接的産科的死亡の最大の要因であり,その原因としては子宮型羊水塞栓症が最も多く,次いで胎盤早期剝離が多い.
●フィブリノゲン補充では,新鮮凍結血漿に加え,必要に応じてクリオプレシピテートや濃縮フィブリノゲン製剤の投与を考慮する.
●麻酔科医,産科医だけでなく,放射線部,輸血部などとの良好なコミュニケーションを日頃から築いておくことが重要である.
●フィブリノゲン補充では,新鮮凍結血漿に加え,必要に応じてクリオプレシピテートや濃縮フィブリノゲン製剤の投与を考慮する.
●麻酔科医,産科医だけでなく,放射線部,輸血部などとの良好なコミュニケーションを日頃から築いておくことが重要である.
参考文献
1)妊産婦死亡症例検討評価委員会,日本産婦人科医会:母体安全への提言2017.http://www.jaog.or.jp/wp/wp-content/uploads/2018/09/botai_2017.pdf
2)日本産科婦人科学会,他 : 産科危機的出血への対応指針2017.https://anesth.or.jp/files/pdf/guideline_Sanka_kiki.pdf
3)Levi M, et al : Safety of recombinant activated factor VII in randomized clinical trials. N Engl J Med 363 : 1791-1800, 2010
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