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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科73巻9号

2019年09月発行

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

母体救命のためのガイドラインと研修システム

日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS)の設立までの経緯と現状

著者: 三宅康史12

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター 2帝京大学医学部救急医学講座

ページ範囲:P.907 - P.913

文献概要

●産婦人科単独で,今後一層の妊産婦死亡者数の低減を目指すには限界がある.

●救急医療で培われてきた他科専門医との協働,多職種によるチーム医療,病院前救急搬送システム,メディカルコントロール体制などを取り入れて,新たな母体救命システムを構築する必要がある.

●その目的達成のために,日本母体救命システム普及協議会が設立され,関連科共通のプロトコール策定および,現場で実践するための研修コースの開催が始まっている.

参考文献

1)池田智明,他 : 周産期医療体制と救急医療体制の整備に関する研究.平成26年度厚生労働科学研究費補助金(厚生労働科学特別研究事業)持続可能な周産期医療の構築のための研究(研究代表者 : 海野信也).pp31-34,2015年3月
2)三宅康史 : 全身管理医と協働して産科危機的出血への初期対応を標準化する.日産婦会誌69 : 2358-2364, 2017
3)J-CIMELSホームページ : 日本母体救命システム普及協議会について.https://www.j-cimels.jp/theme8.html
4)日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS)(総監修),J-MELS「日本母体救命システム」アドバンスコースプログラム開発・改定委員会(監修),母体救命アドバンスガイドブックJ-MELS編集委員会(編集):母体救命 アドバンスガイドブック.へるす出版,2017
5)日本母体救命システム普及協議会/京都産婦人科救急診療研究会(編著) : 産婦人科必修母体急変時の初期対応第2版.J-CIMELS公認講習会救命ベーシックコーステキスト.メディカ出版,2017
6)日本臨床救急医学会ホームページ : 自殺企図者のケアに関する検討委員会 https://jsem.me/about/contents.html

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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