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合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス 胎児疾患編
腹壁疾患・消化管疾患・腹部腫瘤
著者: 加地剛1
所属機関: 1徳島大学産科婦人科
ページ範囲:P.148 - P.156
文献購入ページに移動●腹壁破裂は臍帯ヘルニアと異なり,ヘルニア囊がなく,臍帯(動静脈)は臍部から正常に起始している.通常腸管のみが臍の右側の欠損口を通り,羊水腔に脱出している.
●食道閉鎖の診断は,esophageal pouch(嚥下した羊水が食道盲端部に貯留したもの)の描出により行う.その描出には,気管の背側を描出し嚥下するのを待つ.
●鎖肛では,臀部の横断像でターゲットサイン(肛門管および肛門括約筋などにより形成されるリング状構造)が見えないことが多い.
●食道閉鎖の診断は,esophageal pouch(嚥下した羊水が食道盲端部に貯留したもの)の描出により行う.その描出には,気管の背側を描出し嚥下するのを待つ.
●鎖肛では,臀部の横断像でターゲットサイン(肛門管および肛門括約筋などにより形成されるリング状構造)が見えないことが多い.
参考文献
1)Bendon RW, et al : Umbilical cord ulceration and intestinal atresia : a new association? Am J Obstet Gynecol 164 : 582-586, 1991
2)Guzman ER, et al : A. The prenatal ultrasonographic visualization of imperforate anus in monoamniotic twins. J Ultrasound Med 14 : 547-551, 1995
3)Ochoa JH, et al : Evaluation of the perianal muscular complex in the prenatal diagnosis of anorectal atresia in a high-risk population. Ultrasound Obstet Gynecol 39 : 521-527, 2012
4)Lee MY, et al : Sonographic determination of type in a fetal imperforate anus. J Ultrasound Med 35 : 1285-1291, 2016
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