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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻10号

2020年10月発行

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

羊水

羊水過多の病因・病態

著者: 小松篤史1

所属機関: 1日本大学医学部産婦人科学系産婦人科学分野

ページ範囲:P.1026 - P.1031

文献概要

●羊水過多症例に遭遇した場合には,児発育評価および胎児スクリーニングが必要不可欠である.

●羊水過多の原因は,母体側要因では主に耐糖能異常だが,胎児側要因は多岐にわたることを理解するとともに,特発性も珍しくないことを認識する必要がある.

●羊水過多の出現時期や推移によって原因を推測できる場合があり,慎重な経過観察が求められる.

●羊水過多症例では,明らかな原因がなく特発性と評価していても出生後に異常が判明することもあり,胎児診断の限界を認識するとともにNICUを有する高次医療施設での管理が望ましい.

参考文献

1)Brace RA, et al : Normal amniotic fluid volume changes throughout pregnancy. Am J Obstet Gynecol 161 : 382-388, 1989

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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