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当院における若年妊娠の現状
著者: 植田陽子1 重光愛子1 松浦美幸1 森岡佐知子1 佐々木高綱1 水田裕久1 山田嘉彦1
所属機関: 1八尾市立病院産婦人科
ページ範囲:P.1183 - P.1187
文献購入ページに移動若年妊娠は社会的にも医学的にもハイリスクといわれている.今回は当院での若年分娩について検討した.
2013年4月から2018年3月までに当院で分娩した総分娩数3,768症例のうち,妊娠時年齢が20歳未満の単胎70症例をY群とした.Y群と同日,前日,翌日に分娩した妊娠時年齢20〜35歳未満の単胎242症例をC群とした.2群間の母体の臨床的背景,母体の社会的背景,母体の周産期予後,児の周産期予後について後方視的に検討した.
Y群において妊娠前喫煙や家庭内暴力,特定妊婦がC群と比して有意に多くみられた.就労,パートナーあり,分娩時入籍,パートナー就労はY群で有意に少なく,パートナー年齢はY群で有意に低かった.Y群で妊娠中貧血,妊娠中性感染症,切迫早産,吸引分娩が有意に多かった.
若年妊娠は,社会的ハイリスクであることが再確認された.
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