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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻4号

2020年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

婦人科編 Ⅰ.婦人科感染症・類縁疾患

尖圭コンジローマ・外陰毛じらみ症・疥癬

著者: 藤田智子1 笹川寿之1

所属機関: 1金沢医科大学産科婦人科学

ページ範囲:P.14 - P.16

文献概要

処方のポイント

◆尖圭コンジローマは,5%イミキモドクリームが,現在,最もコンセンサスの得られた治療方法である.しかし,その治癒率は60〜70%であり,痂皮化した陳旧性の病変に対しては,皮下に外用薬が浸透せず無効なことがあるため,外科的治療またはほかの方法の併用が必要な場合がある.

◆外陰毛じらみ症で一番安価で確実な治療方法は,毛じらみの寄生好発部位である陰毛の剃毛である.それが困難な場合には薬剤(殺虫剤)塗布が第一選択となる.卵の孵化期間を見込んで3〜4日ごとに3〜4回繰り返す.

◆疥癬の治療は,ヒゼンダニが検出された患者,特徴的な皮膚症状を認める疥癬患者,その接触者を対象に行う.臨床経過や皮膚症状から疥癬を疑う症例があれば,皮膚科にコンサルトし,診断後は速やかに治療を開始して感染対策を行う必要がある.

参考文献

1)性感染症診断・治療ガイドライン2016.日性感染症会誌27(suppl), 2016
2)疥癬治療ガイドライン,第3版.日皮会誌125 : 2023-2048, 2015
3)澤村正之 : 日性感染症会誌20 : 177-184, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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