文献詳細
増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル
婦人科編 Ⅰ.婦人科感染症・類縁疾患
文献概要
処方のポイント
◆保険適用を有する蛍光抗体法や免疫クロマト法によるヘルペスウイルスの検出感度は,60〜70%程度である.このため,検査結果より臨床診断を優先して処方を開始する.
◆アシクロビル,バラシクロビル,ファムシクロビルなど抗ウイルス薬の全身投与(経口薬,注射薬)が第一選択となる.外用薬を用いた局所療法は臨床効果が低く,海外では推奨度が低い.
◆頻回に再発を繰り返す場合は,再発抑制療法(バラシクロビル)や早期短期治療(ファムシクロビル)を検討する.
◆分娩時に外陰部に性器ヘルペスの病変を認めた場合は,産道感染の予防として経腟分娩を避け,帝王切開を選択する.
◆保険適用を有する蛍光抗体法や免疫クロマト法によるヘルペスウイルスの検出感度は,60〜70%程度である.このため,検査結果より臨床診断を優先して処方を開始する.
◆アシクロビル,バラシクロビル,ファムシクロビルなど抗ウイルス薬の全身投与(経口薬,注射薬)が第一選択となる.外用薬を用いた局所療法は臨床効果が低く,海外では推奨度が低い.
◆頻回に再発を繰り返す場合は,再発抑制療法(バラシクロビル)や早期短期治療(ファムシクロビル)を検討する.
◆分娩時に外陰部に性器ヘルペスの病変を認めた場合は,産道感染の予防として経腟分娩を避け,帝王切開を選択する.
参考文献
1)Workowski KA, et al ; Centers for Disease Control and Prevention (CDC) : MMWR Recomm Rep 64 : 27-32, 2015
2)日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会(編) : 産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2017.pp1-3,日本産科婦人科学会,2017
3)清田 浩,他 : 日性感染症会誌27(Suppl) : 4-170, 2016
掲載誌情報