icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻4号

2020年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

婦人科編 Ⅰ.婦人科感染症・類縁疾患

性器ヘルペス

著者: 野口靖之1 南谷智之2

所属機関: 1愛知医科大学産婦人科 2総合大雄会病院産婦人科

ページ範囲:P.20 - P.22

文献概要

処方のポイント

◆保険適用を有する蛍光抗体法や免疫クロマト法によるヘルペスウイルスの検出感度は,60〜70%程度である.このため,検査結果より臨床診断を優先して処方を開始する.

◆アシクロビル,バラシクロビル,ファムシクロビルなど抗ウイルス薬の全身投与(経口薬,注射薬)が第一選択となる.外用薬を用いた局所療法は臨床効果が低く,海外では推奨度が低い.

◆頻回に再発を繰り返す場合は,再発抑制療法(バラシクロビル)や早期短期治療(ファムシクロビル)を検討する.

◆分娩時に外陰部に性器ヘルペスの病変を認めた場合は,産道感染の予防として経腟分娩を避け,帝王切開を選択する.

参考文献

1)Workowski KA, et al ; Centers for Disease Control and Prevention (CDC) : MMWR Recomm Rep 64 : 27-32, 2015
2)日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会(編) : 産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2017.pp1-3,日本産科婦人科学会,2017
3)清田 浩,他 : 日性感染症会誌27(Suppl) : 4-170, 2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら