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増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル 婦人科編 Ⅱ.内分泌・不妊
更年期不正出血
著者: 尾林聡1
所属機関: 1獨協医科大学産科婦人科学講座
ページ範囲:P.47 - P.50
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◆更年期前後の不正出血は卵巣機能の変化のためしばしば経験する症状であるが,悪性腫瘍の好発時期でもあるため,その除外診断は原因疾患の鑑別に必須である.
◆不正出血は,クスコ診により出血部位を確認し,その部位に対して適切に検査を行いながら出血原因を探り,出血の原因に対して治療を選択する.
◆閉経後の出血や帯下の原因として萎縮性腟炎が散見されるが,鑑別を行ったうえで,エストロゲン腟剤を使用する.
◆更年期前後の不正出血は卵巣機能の変化のためしばしば経験する症状であるが,悪性腫瘍の好発時期でもあるため,その除外診断は原因疾患の鑑別に必須である.
◆不正出血は,クスコ診により出血部位を確認し,その部位に対して適切に検査を行いながら出血原因を探り,出血の原因に対して治療を選択する.
◆閉経後の出血や帯下の原因として萎縮性腟炎が散見されるが,鑑別を行ったうえで,エストロゲン腟剤を使用する.
参考文献
1)Fraser IS : Changes in the menstrual pattern during the perimenopause.Treatment of the postmenopausal woman. pp69-74, Lippincott Williams&Wilkins, Philadelphia, 1999
2)髙松 潔 : 産と婦73 : 1506-1512, 2006
3)望月善子 : 臨婦産65 : 536-539, 2011
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