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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻4号

2020年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル 婦人科編 Ⅱ.内分泌・不妊

多囊胞性卵巣症候群

著者: 長谷川祐子1 岩瀬明1

所属機関: 1群馬大学医学部附属病院産科婦人科学教室

ページ範囲:P.72 - P.77

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処方のポイント

◆挙児希望の有無にかかわらずBMI>25kg/m2の肥満がある場合は,まず減量やライフスタイルの見直しを行う.

◆妊娠を希望しない場合は,子宮内膜がん予防目的に黄体ホルモン療法やKaufmann療法を行い,定期的に消退出血を誘導する.

◆妊娠を希望する場合は,排卵誘発法としてクロミフェン療法が第一選択薬であり,クロミフェン抵抗性で肥満,耐糖能異常,インスリン抵抗性などがある場合にはメトホルミンの併用を考慮する.

参考文献

1)日本産科婦人科学会生殖・内分泌委員会報告.日産婦会誌59 : 868-886, 2007
2)Palomba S, et al : Hum Reprod Update 21 : 575-592, 2015
3)日本産科婦人科学会生殖・内分泌委員会報告.日産婦会誌61 : 902-912, 2009
4)Thessaloniki ESHRE/ASRM-Sponsored PCOS Consensus Workshop Group : Fertil Steril 89 : 505-522, 2008
5)Legro RS, et al : J Clin Endcrinol Metab 101 : 2658-2666, 2016
6)日本産科婦人科学会生殖・内分泌委員会報告.日産婦会誌47 : 1287-1297, 1995
7)Norman RJ, et al : Hum Reprod 16 : 1995-1998, 2001
8)Clark AM, et al : Hum Reprod 13 : 1502-1505, 1998
9)Farquhar C, et al : Cochrane Database Syst Rev(6) : CD001122, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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