文献詳細
文献概要
増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル 婦人科編 Ⅲ.更年期・老年期
更年期障害
著者: 牧田和也1
所属機関: 1牧田産婦人科医院
ページ範囲:P.111 - P.113
文献購入ページに移動処方のポイント
◆更年期障害の主たる原因は卵巣機能の低下であり,ホットフラッシュ・発汗を中心とした血管運動神経症状,睡眠障害,精神的症状,関節・四肢痛などにはホルモン補充療法(HRT)が有効な治療となりうる.
◆卵巣機能の低下以外にも,加齢に伴う身体的変化,精神・心理的な要因,社会文化的な環境因子などが複合的に影響して症状が出現する場合があり,HRTが有効でない症例,HRTの禁忌症例あるいはHRTを希望しない症例に対しては,漢方療法を選択する.
◆精神的症状や睡眠障害に対しては,向精神薬や睡眠導入薬などを考慮する.
◆更年期障害の主たる原因は卵巣機能の低下であり,ホットフラッシュ・発汗を中心とした血管運動神経症状,睡眠障害,精神的症状,関節・四肢痛などにはホルモン補充療法(HRT)が有効な治療となりうる.
◆卵巣機能の低下以外にも,加齢に伴う身体的変化,精神・心理的な要因,社会文化的な環境因子などが複合的に影響して症状が出現する場合があり,HRTが有効でない症例,HRTの禁忌症例あるいはHRTを希望しない症例に対しては,漢方療法を選択する.
◆精神的症状や睡眠障害に対しては,向精神薬や睡眠導入薬などを考慮する.
参考文献
1)日本産科婦人科学会(編) : 産科婦人科用語集・用語解説集,改訂第2版.pp39-40,金原出版,2008
2)日本更年期医学会(編集・監修) : ホルモン補充療法ガイドライン,2017年版.日本産科婦人科学会,2017
3)牧田和也 : 日女医学誌26 : 231-235,2019
掲載誌情報