icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻4号

2020年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

婦人科編 Ⅳ.腫瘍

子宮頸がん―進行・再発

著者: 武隈宗孝1

所属機関: 1静岡がんセンター婦人科

ページ範囲:P.171 - P.174

文献概要

処方のポイント

◆進行・再発子宮頸がんに対する全身化学療法は「緩和的化学療法」の位置づけにある.治療を検討する際には治療目標を明確にし,患者と相談しながら方針決定することが望ましい.

◆近年の臨床試験では,徐々に全生存期間(OS)の延長が認められており,全身状態が良好な若年かつ合併症を有さない症例に対して,全身化学療法は推奨すべき治療選択である.

◆レジメン決定の際には,全身状態,病状,既治療歴,レジメンごとの有害事象プロファイルおよび治療の利便性などの条件をもとに検討すべきである.

◆各レジメンのサイクル数はあくまで目安に過ぎない.QOLの向上が第一の治療目標であり,治療継続にあたって神経毒性などの蓄積毒性には注意が必要である.

参考文献

1)Tewari KS, et al : N Engl J Med 370 : 734-743, 2014
2)Monk BJ, et al : J Clin Oncol 27 : 4649-4655, 2009
3)Kitagawa R, et al : J Clin Oncol 33 : 2129-2135, 2015
4)Bonomi P, et al : J Clin Oncol 3 : 1079-1085, 1985

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら