文献詳細
増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル
婦人科編 Ⅳ.腫瘍
文献概要
処方のポイント
◆進行・再発子宮頸がんに対する全身化学療法は「緩和的化学療法」の位置づけにある.治療を検討する際には治療目標を明確にし,患者と相談しながら方針決定することが望ましい.
◆近年の臨床試験では,徐々に全生存期間(OS)の延長が認められており,全身状態が良好な若年かつ合併症を有さない症例に対して,全身化学療法は推奨すべき治療選択である.
◆レジメン決定の際には,全身状態,病状,既治療歴,レジメンごとの有害事象プロファイルおよび治療の利便性などの条件をもとに検討すべきである.
◆各レジメンのサイクル数はあくまで目安に過ぎない.QOLの向上が第一の治療目標であり,治療継続にあたって神経毒性などの蓄積毒性には注意が必要である.
◆進行・再発子宮頸がんに対する全身化学療法は「緩和的化学療法」の位置づけにある.治療を検討する際には治療目標を明確にし,患者と相談しながら方針決定することが望ましい.
◆近年の臨床試験では,徐々に全生存期間(OS)の延長が認められており,全身状態が良好な若年かつ合併症を有さない症例に対して,全身化学療法は推奨すべき治療選択である.
◆レジメン決定の際には,全身状態,病状,既治療歴,レジメンごとの有害事象プロファイルおよび治療の利便性などの条件をもとに検討すべきである.
◆各レジメンのサイクル数はあくまで目安に過ぎない.QOLの向上が第一の治療目標であり,治療継続にあたって神経毒性などの蓄積毒性には注意が必要である.
参考文献
1)Tewari KS, et al : N Engl J Med 370 : 734-743, 2014
2)Monk BJ, et al : J Clin Oncol 27 : 4649-4655, 2009
3)Kitagawa R, et al : J Clin Oncol 33 : 2129-2135, 2015
4)Bonomi P, et al : J Clin Oncol 3 : 1079-1085, 1985
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