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増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル 婦人科編 Ⅳ.腫瘍
絨毛性疾患
著者: 新美薫1 山本英子2 梶山広明3
所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院産婦人科 2名古屋大学大学院医学系研究科医療行政学 3名古屋大学大学院医学系研究科産婦人科学
ページ範囲:P.215 - P.218
文献購入ページに移動◆侵入奇胎と絨毛癌は化学療法が著効する腫瘍であり,適切な化学療法を適切に行えば寛解率は高く,妊孕性温存も可能である.
◆治療中はhCG値の推移を慎重に判断して化学療法の効果を見極め,セカンドラインに切り替えることが重要である.また,hCG正常値化後の追加化学療法は必須である.
◆絨毛癌は増殖スピードが非常に速い腫瘍であり,休薬期間の延長はできるだけ避けるべきである.治療のコツが寛解への鍵となるため,経験豊富な施設での治療が望まれる.
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