icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻4号

2020年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル 婦人科編 Ⅳ.腫瘍

絨毛性疾患

著者: 新美薫1 山本英子2 梶山広明3

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院産婦人科 2名古屋大学大学院医学系研究科医療行政学 3名古屋大学大学院医学系研究科産婦人科学

ページ範囲:P.215 - P.218

文献購入ページに移動
処方のポイント

◆侵入奇胎と絨毛癌は化学療法が著効する腫瘍であり,適切な化学療法を適切に行えば寛解率は高く,妊孕性温存も可能である.

◆治療中はhCG値の推移を慎重に判断して化学療法の効果を見極め,セカンドラインに切り替えることが重要である.また,hCG正常値化後の追加化学療法は必須である.

◆絨毛癌は増殖スピードが非常に速い腫瘍であり,休薬期間の延長はできるだけ避けるべきである.治療のコツが寛解への鍵となるため,経験豊富な施設での治療が望まれる.

参考文献

1)日本産科婦人科学会・日本病理学会(編) : 絨毛性疾患取扱い規約,改訂第3版.金原出版,2011
2)Matsui H, et al : Gynecol Obstet Invest 46 : 5-8, 1998
3)Sato S, et al : Int J Clin Oncol 25 : 203-209, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?