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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻4号

2020年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

婦人科編 Ⅳ.腫瘍

抗がん薬副作用対策―急性過敏性反応

著者: 西野幸治1

所属機関: 1新潟大学大学院医歯学総合研究科家族性・遺伝性腫瘍学講座(産科婦人科)

ページ範囲:P.219 - P.221

文献概要

処方のポイント

◆過敏性反応(HSR)は,婦人科がん治療のなかではパクリタキセル(初回投与時)・カルボプラチン(反復投与時)に比較的多い.

◆パクリタキセル投与時には,HSR予防の前投薬が必須である.

◆パクリタキセルによるHSRは,前投薬の強化により再投与可能な場合が多いが,カルボプラチンのHSRに対しては原則的に薬剤変更を検討する.

◆重篤なHSR(アナフィラキシー)に遭遇したら,まずは薬剤の投与中止,人員の確保,救急カートを揃え,アドレナリン(ボスミン®注)投与に備える.

参考文献

1)Markman M, et al : J Clin Oncol 17 : 1141, 1999
2)Polyzos A, et al : Oncology 61 : 129-133, 2001
3)Weiss RB, et al : J Clin Oncol 8 : 1263-1268, 1990

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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