文献詳細
増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル
婦人科編 Ⅳ.腫瘍
文献概要
処方のポイント
◆がん医療における漢方の立ち位置は,化学療法の際の副作用の緩和と術後の体力回復や社会復帰に向けての支持,そして緩和ケアへの応用の3大領域であろう.
◆がん医療における漢方の役割は,腫瘍縮小効果や進展抑制,再発予防を期待する治療法としてのエビデンスはいまだ十分ではないことから,現段階ではがん治療の補完的,支持的役割を担っているといえる.
◆漢方医療のターゲットは疾患ではなく病者であるため,婦人科がんへの漢方療法の焦点はがん治療中や治療後のADLやQOLの低下防止や改善にある.
◆がん医療における漢方の立ち位置は,化学療法の際の副作用の緩和と術後の体力回復や社会復帰に向けての支持,そして緩和ケアへの応用の3大領域であろう.
◆がん医療における漢方の役割は,腫瘍縮小効果や進展抑制,再発予防を期待する治療法としてのエビデンスはいまだ十分ではないことから,現段階ではがん治療の補完的,支持的役割を担っているといえる.
◆漢方医療のターゲットは疾患ではなく病者であるため,婦人科がんへの漢方療法の焦点はがん治療中や治療後のADLやQOLの低下防止や改善にある.
参考文献
1)後山尚久 : 癌治療における漢方の役割.女性診療科医のための漢方医学マニュアル,改訂第2版.p211,永井書店,2008
2)加藤育民,他 : 産婦漢方研のあゆみ31 : 100-104,2014
3)川原玲子 : がんの経過に伴う症状へ有効な漢方薬.北島正樹,他(編): がん漢方,p142,南山堂,2012
4)米澤理可,他 : 産婦漢方研のあゆみ28 : 40-45,2011
5)竹川佳宏 : 産婦漢方研のあゆみ27 : 15-23,2010
6)済木育夫 : がん転移の抑制効果.北島正樹,他(編) : がん漢方,p110,南山堂,2012
7)Sakisaka N, et al : Front Nutr 5 : 1-5, 2018
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