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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻4号

2020年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

産科編 Ⅰ.異常妊娠

胎児不整脈

著者: 三好剛一1

所属機関: 1国立成育医療研究センター臨床研究センター

ページ範囲:P.268 - P.271

文献概要

処方のポイント

◆胎児頻脈性不整脈と徐脈性不整脈が治療の対象となりうるが,いずれの薬剤も胎児治療に対しては適応外使用となるため,十分な説明および慎重な対応が必要である.

◆胎児頻脈性不整脈の胎児治療に関しては,その有効性はコンセンサスが得られているが,母体への副作用が少なくなく,胎児に時に重篤な副作用が生じうる.

◆胎児徐脈性不整脈の胎児治療に関しては,治療効果はきわめて限定的である一方,母児への副作用は明らかであることから,胎児治療をしないという選択も尊重される.

参考文献

1)Donofrio MT, et al : Circulation 129 : 2183-2242, 2014
2)Miyoshi T, et al : J Am Coll Cardiol 74 : 874-885, 2019
3)Miyoshi T, et al : Circ J 76 : 469-476, 2012
4)Miyoshi T, et al : BMJ Open 7 : e016597, 2017
5)Jaeggi ET, et al : Circulation 110 : 1542-1548, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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