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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻4号

2020年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル 産科編 Ⅱ.妊娠関連疾患

HIV感染症

著者: 白野倫徳1 山田里佳2 喜多恒和34

所属機関: 1大阪市立総合医療センター感染症内科 2JA愛知厚生連海南病院産婦人科 3奈良県総合医療センター周産期母子医療センター 4奈良県総合医療センター産婦人科

ページ範囲:P.288 - P.290

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処方のポイント

◆すべてのHIV感染妊婦に対して,抗レトロウイルス療法(cART)を実施すべきである.

◆核酸系逆転写酵素阻害薬2剤とプロテアーゼ阻害薬またはインテグラーゼ阻害薬1剤の組み合わせが推奨される.

◆母子感染予防対策を適切に施行すれば,HIV母子感染はほぼ防止できる.

参考文献

1)鯉渕智彦,他(編) : 抗HIV治療ガイドライン.厚生労働行政推進調査事業費補助金エイズ対策政策研究事業「HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究」班,2020
2)U.S. Department of Health and Human Services : Recommendations for the use of antiretroviral drugs in pregnant women with HIV infection and interventions to reduce perinatal HIV transmission in the United States ; Last Updated : April 14, 2020 ; Last Reviewed : April 14, 2020 https://aidsinfo.nih.gov/guidelines/html/3/perinatal/0 2020年4月30日アクセス
3)谷口晴記,他(編) : HIV感染妊婦に関する診療ガイドライン(初版).平成29年度厚生労働科学研究費補助金エイズ対策政策研究事業「HIV感染妊婦に関する全国疫学調査と診療ガイドラインの策定ならびに診療体制の確立」班,分担研究「HIV感染妊婦に関す診療ガイドラインの策定」班,2018
4)山田里佳,他(編) : HIV母子感染予防対策マニュアル(第8版).平成30年度厚生労働科学研究費補助金エイズ対策政策研究事業「HIV感染者の妊娠・出産・予後に関する疫学的・コホート的調査研究と情報の普及啓発法の開発ならびに診療体制の整備と均てん化に関する研究」班,分担研究「HIV感染妊婦に関する診療ガイドラインの改訂とHIV母子感染予防対策マニュアルの補填」班,2019
5)Zash R, et al : N Engl J Med 381 : 827-840, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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