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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻4号

2020年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル 産科編 Ⅲ.妊婦のコモンディジーズ

片頭痛

著者: 山下隆博1

所属機関: 1母子愛育会総合母子保健センター愛育病院産婦人科

ページ範囲:P.305 - P.307

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処方のポイント

◆妊婦が頭痛を訴えた場合,妊娠高血圧症候群,子癇,脳出血など妊娠に関連した重要疾患を鑑別する.

◆片頭痛の診断,治療方針・薬物の選択は頭痛の専門医と相談しつつ行う.

◆妊娠中は胎児への影響を考慮し,アセトアミノフェンが第一選択となる.効果が不十分な場合,妊娠末期以外はNSAIDsを必要最小限使用できる.最重症例ではトリプタン系を用いる.妊娠中のトリプタン系の使用に明らかな有害事象は報告されていないが,安全性の観点から最も使用経験が長いスマトリプタンの使用を考慮する.

参考文献

1)日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会(訳) : 国際頭痛分類第3版.医学書院,2018
2)Marchenko A, et al : Headache 55 : 490-501, 2015
3)Ji Y, et al : JAMA Psychiatry 30 : 1-11, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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