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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻4号

2020年04月発行

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

産科編 Ⅴ.産褥期の異常

マタニティブルーズ・産後うつ病

著者: 武藤仁志1 竹内崇1

所属機関: 1東京医科歯科大学精神科

ページ範囲:P.336 - P.339

文献概要

処方のポイント

◆マタニティブルーズは2週間以内に自然に消退し,薬物治療は要しない.

◆軽症の産後うつ病へは対症的な薬物療法にとどめる.中等症以上の産後うつ病については,一般のうつ病治療に準じてSSRIなどの抗うつ薬治療を,十分量・十分期間試みる.

◆双極性感情障害に伴ううつ病や産褥精神病については非定型抗精神病薬や気分安定薬を用いるが,専門医による薬剤調整が望ましい.

参考文献

1)National Institute for Health and Clinical Excellence : Clinical guideline[CG45]Antenatal and postnatal mental health : Clinical management and service guidance. February, 2007. www.nice.org.uk/guidance/CG45
2)Frieder A, et al : CNS Drugs 33 : 265-282, 2019
3)Meltzer-Brody S, et al : Lancet 392 : 1058-1070, 2018
4)日本周産期メンタルヘルス学会.http://pmhguideline.com/consensus_guide/consensus_guidE2017.html, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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