文献詳細
増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル
産科編 Ⅴ.産褥期の異常
文献概要
処方のポイント
◆創部の強い疼痛を訴える場合,血腫・感染の可能性も考え,創部の観察を十分に行う.
◆急性期の帝王切開術後痛を放置すると,慢性疼痛や産後うつにつながる可能性がある1).
◆ペンタゾシンに関して,15mg製剤の鎮痛目的での使用は,筋注あるいは皮下注に限られ,静注は適応外である.30mg製剤の鎮痛目的での使用は,すべて適応外である.
◆創部の強い疼痛を訴える場合,血腫・感染の可能性も考え,創部の観察を十分に行う.
◆急性期の帝王切開術後痛を放置すると,慢性疼痛や産後うつにつながる可能性がある1).
◆ペンタゾシンに関して,15mg製剤の鎮痛目的での使用は,筋注あるいは皮下注に限られ,静注は適応外である.30mg製剤の鎮痛目的での使用は,すべて適応外である.
参考文献
1)Eisenach JC, et al : Pain 140 : 87-94, 2008
2)日本産科婦人科学会(編) : 産婦人科用語集・用語解説集,改定第4版.p.71,杏林舍,2018
3)武谷雄二,他(監修) : プリンシプル産科婦人科学,第3版.2 産科編.p.282,メジカルビュー社,2014
4)有馬香織,他 : 臨婦産68 : 358-360, 2014
5)Pavy TJ, et al : Anesth Analg 92 : 1010-1014, 2001
6)田辺瀬良美 : 分娩と麻酔100 : 57-66, 2018
掲載誌情報