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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻7号

2020年07月発行

文献概要

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋 性・性活動

経口避妊薬を処方するとき,緊急避妊を行うときのポイントは?

著者: 杉村由香理1

所属機関: 1日本家族計画協会家族計画研究センター

ページ範囲:P.697 - P.704

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●若年女性が利用するインターネット上には,経口避妊薬など避妊薬に関する不確実でネガティブな情報が散見される.利用者の不安には,科学的根拠をもって明確に回答する.

●医療者のコミュニケーション能力の向上は,利用者との関係性を良好にし,指導の効果にも影響する.そこで必要な「聴く」「伝える」技術は,訓練によって習得することができる.

●緊急避妊は「ゴール」ではなく,婦人科とかかわる機会をもち,女性が自分の体を知り,自分を守るための知識を得るためのスタートととらえることを利用者も医療者も意識する.

参考文献

1)北村邦夫:第8回男女の生活と意識に関する調査報告書.日本家族計画協会,2017
2)日本家族計画協会 : 新GATHERガイド.日本家族計画協会,2007
3)日本産科婦人科学会(編集・監修) : OC・LEPガイドライン,2015年版.日本産科婦人科学会,2015
4)日本産科婦人科学会(編) : 緊急避妊法の適正使用に関する指針,平成28年度改訂版.日本産科婦人科学会,2016
5)Trussell J : Contraceptive failure in the United States. Contraception 83 : 397-404.2011(イラスト : 日本家族計画協会 : U-18.2019より筆者改変)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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