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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻8号

2020年08月発行

文献概要

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ? 新生児でよく見る症状とその対応

黄疸管理

著者: 日下隆1 中村信嗣1

所属機関: 1香川大学医学部小児科

ページ範囲:P.791 - P.796

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●早発黄疸をいかに早く発見し,小児科医にコンサルテーションするかが,「核黄疸発症予防」につながるだけでなく,「交換輸血などの侵襲的な治療を回避する」ために重要である.

●経皮ビリルビン値(TcB)は血清総ビリルビン値(TSB)と同じではない.特にTcB>15mg/dLのときはTSB値を反映しにくいため,採血による確認を行うべきである.

●母子手帳に添付されている便カラーカードは,胆道閉鎖症(閉塞性黄疸)のスクリーニングに非常に有用である.

参考文献

1)Maisels MJ : Jaundice, MacDonald MG, et al(eds) : Avery's Neonatology, 5th ed. Lippincott Williams & Wilkins, Philadelphia, 1999
2)中村信嗣,他 : 経皮ミノルタ黄疸計を用いた早発黄疸スクリーニング法の検討.日未熟児新生児会誌20 : 492, 2010
3)Kuboi T, et al : Hour-specific nomogram for transcutaneous bilirubin in Japanese neonates. Pediatr Int 55 : 608-611, 2013
4)井村総一 : 新生児黄疸の治療 光線療法の適応基準と副作用の防止.日臨43 : 1741-1748, 1985
5)中村 肇 : 高ビリルビン血症の管理.神戸大学医学部小児科(編) : 未熟児新生児の管理.pp225-240,小児医事出版社,2000
6)Morioka I : hyperbilirubinemia in preterm infants in Japan : New treatment criteria. Pediatr Int 60 : 684-690, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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