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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻8号

2020年08月発行

文献概要

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ? 新生児でよく見る症状とその対応

新生児嘔吐・便通の異常

著者: 東海林宏道1

所属機関: 1順天堂大学大学院小児思春期発達・病態学

ページ範囲:P.798 - P.803

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●新生児の嘔吐はほとんど生理的嘔吐だが,授乳開始前からの嘔吐,胆汁や血液を混じる嘔吐,腹部膨満を伴う嘔吐は要注意である.

●吐血や下血では,貧血の重症度を見極めることが重要であり,活気や皮膚色,末梢循環不全の有無などに留意する.

●ほとんどの新生児で生後24時間以内に初回の胎便排出を認め,腹部膨満を伴う便秘はコンサルトの対象である.

●新生児の下痢症は稀であるが,原因には重篤な疾患も多く,脱水や低血糖のリスクも高い.

参考文献

1)東海林宏道,他 : 新生児期の嘔吐の原因と診断・管理手順.小児内科43 : 1977-1980, 2011
2)川瀬泰浩 : 新生児の吐血・嘔吐,排便異常.産婦治療97 : 567-572, 2008
3)Clark DA : Times of first void and first stool in 500 newborns. Pediatrics 60 : 457-459, 1977
4)丸山憲一 : 腹部膨満.小児診療74 : 563-567, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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