icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻8号

2020年08月発行

文献概要

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ? 新生児でよく見る症状とその対応

体重増加不良とその取り扱い

著者: 和田和子1

所属機関: 1大阪母子医療センター新生児科

ページ範囲:P.816 - P.819

文献購入ページに移動
●生理的な体重減少を逸脱すると,低血糖,高ナトリウム血症などを合併する危険性がある.

●人工乳補足に関しては,母への適切な授乳の指導と精神的な支援とともに行うことを心がける.

●2週間健診,1か月健診時には,1日体重増加量と児の全身状態をよく観察し,体重増加不良だけでなく随伴する症状があれば小児科医にコンサルトする.

参考文献

1)Gartner LM, et al : American Academy of Pediatrics Section on Breastfeeding : Breastfeeding and the use of human milk. Pediatrics 115 : 496-506 2005
2)Unal S, et al : breast feeding-associated hypernatremia : retrospective analysis of 169 term newborns. Pediatr Int 50 : 29-34, 2008
3)田村賢太郎,他 : 10%以上の体重減少をきたした完全母乳栄養児における高ナトリウム血症状性脱水の発症状況.日小児会誌114 : 1896-1900, 2010
4)大橋 敦,他 : 高ナトリウム血症と低血糖性脳症をきたした完全母乳栄養の新生児例.日小児会誌117 : 1478-1482, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?