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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科74巻9号

2020年09月発行

文献概要

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする? 新生児スクリーニング

聴覚スクリーニングのいま

著者: 神崎晶1 堀明美1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.936 - P.941

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●検査のながれ,検査機器,検査法,検査法のコツ,難聴児に対する介入(補聴器,埋め込み型骨導補聴器,人工内耳)についてまとめた.

●サイトメガロウイルス感染による遅発性難聴例が存在する.

●新生児聴覚スクリーニングで使用される検査にはOAE検査とABR検査の2種類があり,OAEでは正常,ABRで異常を示す病態が見つかっている.

●リファー後の精査ではASSRという他覚的聴覚検査も普及しており,以前よりも低音の難聴に対する評価も少しずつ可能となってきた.

参考文献

1)福田 諭 : ウイルス性難聴.小川 郁(編) : よくわかる聴覚障害―難聴と耳鳴のすべて,永井書店,2010
2)Morton CC, et al : Newborn hearing screening―a silent revolution. N Engl J Med 354 : 2151-2164, 2006
3)Hilditch C, et al : Does screening for congenital cytomegalovirus at birth improve longer term hearing outcomes? Arch Dis Child 103 : 988-992, 2018
4)守本倫子 : 小児期に注意すべき聴覚障害.外来小児14 : 138-142, 2011
5)荒尾はるみ,他 : 先天性サイトメガロウイルス感染症と感音難聴.耳鼻臨床90 : 391-398, 1997
6)Fowler KB, et al : CHIMES Study : A targeted approach for congenital cytomegalovirus screening within newborn hearing screening. Pediatrics 139 : e20162128, 2017
7)日本耳鼻咽喉科学会 : 新生児聴覚スクリーニングマニュアル―産科・小児科・耳鼻咽喉科医師,助産師・看護師の皆様へ.http://www.jibika.or.jp/members/publish/hearing_screening.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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