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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻10号

2021年10月発行

文献概要

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

クリステレル胎児娩出術(子宮底圧迫法)

著者: 兵藤博信1

所属機関: 1東京都立墨東病院産婦人科

ページ範囲:P.946 - P.950

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●子宮にダイレクトに娩出力を付加するシンプルな手技であるが,子宮胎盤循環低下を招くので,あくまでも器械分娩の補助手段として用いられる.

●陣痛発作に合わせて持続的に圧をかける.このとき,児が進む方向ではなく,術者の手と産婦の脊椎でチューブを絞り出すように子宮底を圧迫するイメージである.

*本論文中,[▶動画]マークのある図につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年9月末まで).

参考文献

1)Waszyński E : Kristeller's procedure―Expressio fetus, its genesis and contemporary application. Ginekol Pol 79 : 297-300, 2008
2)日本産科婦人科学会,他(編) : 産婦人科診療ガイドライン―産科編2020.CQ406-2.日本産科婦人科学会事務局,2020
3)Hofmeyr GJ, et al : Fundal pressure during the second stage of labour. Cochrane Database Syst Rev 3 : CD006067, 2017
4)Hasegawa J, et al : Uterine rupture after the uterine fundal pressure maneuver. J Perinat Med 43 : 785-788, 2015
5)日本医療機能評価機構産科医療補償制度再発防止医委員会 : クリステレル胎児圧出法について.第4章 テーマに沿った分析Ⅳ.第4回産科医療補償制度再発防止に関する報告書―産科医療の質の向上に向けて.pp138-165,日本医療機能評価機構,2014
6)Gibbins KJ, et al : Maternal and fetal morbidity associated with uterine rupture of the unscarred uterus. Am J Obstet Gynecol 213 : 382.e1-382.e6, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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