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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻11号

2021年11月発行

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

月経困難症・過多月経 GnRHアナログ

GnRHアンタゴニストの使い方

著者: 中村寛江1 平池修1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科

ページ範囲:P.1081 - P.1086

文献概要

●子宮筋腫治療の新たな選択肢として,2019年3月に本邦発の経口GnRHアンタゴニスト製剤であるレルゴリクス(レルミナ®)が上市された.

●GnRHアンタゴニストの特徴は,flare upなく速やかにエストロゲン分泌を抑制すること,比較的早期に子宮筋腫縮小効果・貧血改善効果がみられることなどである.

●子宮内膜症性骨盤痛に対するレルゴリクスの有効性が第Ⅲ相試験で確認され,今後の適応拡大が期待されている.

参考文献

1)あすか製薬株式会社 : レルミナ錠.総合製品情報概要(2019年3月)
2)Osuga Y, et al : Oral gonadotropin-releasing hormone antagonist relugolix compared with leuprorelin injections for uterine leiomyomas : A randomized controlled trial. Obstet Gynecol 133 : 423-433, 2019
3)石沢千尋,他 : 子宮粘膜下筋腫に対しGnRHアンタゴニストを使用して多量出血をきたした一例,東京産婦会誌69 : 23-28, 2020
4)Al-Hendy A, et al : Treatment of uterine fibroid symptoms with relugolix combination therapy. N Engl J Med 384 : 630-642, 2021
5)副田 翔,他 : アンタゴニスト法におけるレルゴリクスとガニレリスクの臨床成績の比較.日受精着床会誌36 : 275-279, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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