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今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?
ジノプロストン腟内留置用製剤―使いどころと留意点
著者: 永松健1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
ページ範囲:P.256 - P.260
文献購入ページに移動●ジノプロストン腟内留置用製剤(プロウペス®腟用剤10mg)は,子宮頸管に直接的な作用をもたらすことで,生理的な頸管熟化に近い分娩進行が期待できる子宮頸管熟化薬である.
●従来行われていた器械的熟化処置とジノプロストン腟内留置用製剤とのそれぞれの特徴を理解して,分娩誘発プロトコールにどのように取り入れていくかについて各周産期施設で検討が進められている.
●ジノプロストン腟内留置用製剤を用いた子宮頸管熟化の実施では,作用発現の個人差に十分注意して,使用中は持続モニタリングを行い,過強陣痛(子宮頻収縮)や胎児心拍異常を見逃さないことが必要である.
●従来行われていた器械的熟化処置とジノプロストン腟内留置用製剤とのそれぞれの特徴を理解して,分娩誘発プロトコールにどのように取り入れていくかについて各周産期施設で検討が進められている.
●ジノプロストン腟内留置用製剤を用いた子宮頸管熟化の実施では,作用発現の個人差に十分注意して,使用中は持続モニタリングを行い,過強陣痛(子宮頻収縮)や胎児心拍異常を見逃さないことが必要である.
参考文献
1)Gu G, et al : Immunolocalization of adipocytes and prostaglandin E2 and its four receptor proteins EP1, EP2, EP3, and EP4 in the caprine cervix during spontaneous term labor. Biol Reprod 86 : 159, 1-10, 2012
2)Gommers JSM, et al : Risk of maternal, fetal and neonatal complications associated with the use of the transcervical balloon catheter in induction of labour : a systematic review. Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol 218 : 73-84, 2017
3)Hasegawa J, et al : The use of balloons for uterine cervical ripening is associated with an increased risk of umbilical cord prolapse : population based questionnaire survey in Japan. BMC Pregnancy Childbirth 15 : 4, 2015
4)日本産科婦人科学会,他(編・監修) : 産婦人科診療ガイドライン―産科編2020.日本産科婦人科学会,2020
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