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今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する
女性のライフステージごとのホルモン療法の活用の仕方
著者: 倉智博久1
所属機関: 1大阪母子医療センター
ページ範囲:P.302 - P.309
文献購入ページに移動《ポイント1》
●「ホルモン療法の活用」で重要なことは,生殖内分泌の理解である.
●女性の生殖機能の特徴は,生涯を通しても,月経周期のなかでも女性ホルモンの変動が大きいことである.
《ポイント2》
●血栓症はすべてのエストロゲン製剤の最も重要な有害事象である.
●患者のリスク因子(既往・家族歴,肥満度,年齢)を考慮する.
●経皮投与では血栓症のリスクは低い.
《ポイント3》
●プレマリン0.625mgに相当する各種E2の力価は,①E2(経口)1mg,②E2(経皮)0.05mg(放出量),③EE 5μgである5).
《ポイント4》
●MHTは原則的には生活習慣病の予防・治療の適応はない.
●POIでは閉経年齢までのMHTは必須である.
●婦人科医も一般的な降圧薬,脂質異常症治療薬,血糖降下薬などを使いこなすべきである.
●「ホルモン療法の活用」で重要なことは,生殖内分泌の理解である.
●女性の生殖機能の特徴は,生涯を通しても,月経周期のなかでも女性ホルモンの変動が大きいことである.
《ポイント2》
●血栓症はすべてのエストロゲン製剤の最も重要な有害事象である.
●患者のリスク因子(既往・家族歴,肥満度,年齢)を考慮する.
●経皮投与では血栓症のリスクは低い.
《ポイント3》
●プレマリン0.625mgに相当する各種E2の力価は,①E2(経口)1mg,②E2(経皮)0.05mg(放出量),③EE 5μgである5).
《ポイント4》
●MHTは原則的には生活習慣病の予防・治療の適応はない.
●POIでは閉経年齢までのMHTは必須である.
●婦人科医も一般的な降圧薬,脂質異常症治療薬,血糖降下薬などを使いこなすべきである.
参考文献
1)日本産科婦人科学会,他(編集・監修) : 産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2020.日本産科婦人科学会,2020
2)日本産科婦人科学会(編集・監修) : OC・LEPガイドライン2015年度版.日本産科婦人科学会,2015
3)Janssen EB, et al : Prevalence of endometriosis diagnosed by laparoscopy in adolescents with dysmenorrhea or chronic pelvic pain : a systematic review. Hum Reprod Update 19 : 570-582, 2013
4)日本産科婦人科学会(編集・監修) : ホルモン補充療法ガイドライン2017年度版.日本産科婦人科学会,2017
5)Baker VL, et al : Alternatives to oral estrogen replacement. Transdermal patches, percutaneous gels, vaginal creams and rings, implants, other methods of delivery. Obstet Gynecol Clin North Am 21 : 271-297, 1994
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