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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻4号

2021年04月発行

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

周産期 分娩時の処置・手術

羊水注入を行うにあたっての患者説明

著者: 岩垣重紀1 高橋雄一郎1

所属機関: 1岐阜県総合医療センター胎児診療科・産科

ページ範囲:P.76 - P.81

文献概要

必ず説明しておくべきこと

◆臍帯圧迫による胎児の低酸素ストレスが疑われる状況であり,この状況が持続すると児の状態が悪化し,帝王切開が必要となる可能性が上昇する.

◆羊水注入を行った場合,行わなかった場合と比較して帝王切開の確率は約6割に減らすことができる.

◆母体に有害事象が発生したという報告はあるが,羊水注入との因果関係は示されておらず,頻度としても稀である.

参考文献

1)Rabie N, et al : Ultrasound Obstet Gynecol 49 : 442-449, 2017
2)Hofmeyr GJ, et al : Cochrane Database Syst Rev 1 : CD000013, 2012
3)Wenstrom K, et al : Obstet Gynecol 86 : 572-576, 1995
4)Roberts WE, et al : Am J Obstet Gynecol 176 : 1181-1183 ; discussion 1183-1185, 1997
5)Hicks P, et al : South Med J 98 : 458-461, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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