文献詳細
増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために
周産期 分娩時の処置・手術
文献概要
必ず説明しておくべきこと
◆子宮動脈塞栓術は通常,子宮動脈血流を一時的に減少させることで子宮由来の出血に対して強力な止血効果が期待できる.一方で,子宮には卵巣動脈を介する血流などもあり,すべての症例で確実に止血できるわけではない.また子宮動脈の再灌流後に再度出血するリスクがある.
◆次回妊娠への影響に関する懸念があるが,現在はその影響は限局的と考えられている.ただし,次回妊娠時に大量出血や癒着胎盤が多いと報告されており,慎重な妊娠管理が必要である.
◆子宮動脈塞栓術は通常,子宮動脈血流を一時的に減少させることで子宮由来の出血に対して強力な止血効果が期待できる.一方で,子宮には卵巣動脈を介する血流などもあり,すべての症例で確実に止血できるわけではない.また子宮動脈の再灌流後に再度出血するリスクがある.
◆次回妊娠への影響に関する懸念があるが,現在はその影響は限局的と考えられている.ただし,次回妊娠時に大量出血や癒着胎盤が多いと報告されており,慎重な妊娠管理が必要である.
参考文献
1)Paul Bazeries, et al : Cardiovasc Intervent Radiol 40 : 520-529, 2017
2)日本IVR学会(編) : 産科危機的出血に対するIVR施行医のためのガイドライン2017.日本IVR学会,埼玉,2018
3)Jitsumori M, et al : Int J Womens Health 12 : 151-158, 2020
4)Ohmaru-Nakanishi T, et al : J Obstet Gynaecol Res 45 : 2007-2014, 2019
掲載誌情報