icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻4号

2021年04月発行

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

周産期

Q4 性感染症は赤ちゃんにも感染しますか?

著者: 川名敬1

所属機関: 1日本大学医学部産婦人科学系産婦人科学分野

ページ範囲:P.116 - P.117

文献概要

A4

 性感染症のなかには赤ちゃんに感染するものがあります.性行為で感染する病原体の多くは,性器に棲みついています.病気として現れなくても,病原体は性器に潜伏していることがあります.子宮(主に,子宮頸部),腟,外陰部のどこに棲みついていてもおかしくありません.これらは分娩で赤ちゃんが通り抜ける産道でもあります.

 赤ちゃんに感染するルートには大きく2つあります.1つは胎盤を通って感染する場合,もう1つは産道で感染する場合です.胎盤から感染するものには,梅毒,ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus : HIV)があります.産道で感染するものには,性器ヘルペス,尖圭コンジローマ,性器クラミジアがあります.

参考文献

1)Nishijima T, et al : Emerg Infect Dis 26 : 1192-1200, 2020
2)Brown ZA, et al : JAMA 289 : 203-209, 2003
3)Shah KV : J Infect Dis 209 : 1307-1309, 2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら