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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻4号

2021年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために 周産期

Q7 子宮内膜症は胎児や胎盤に影響がありますか?

著者: 平田哲也1

所属機関: 1同愛記念病院産婦人科

ページ範囲:P.119 - P.120

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A7

 子宮内膜症を合併していることで,早産や流産の頻度が上がるという報告はありますが,その程度はそこまで高くないので,過度に心配する必要はありません.前置胎盤のリスクは上昇する可能性が報告されています.妊娠中期から後期にかけて,超音波検査で胎盤位置はわかりますので,その時期に確認しましょう.子宮腺筋症については,早産,妊娠高血圧症候群,胎児発育不全などのリスクが上がる可能性があります.子宮内膜症よりもリスクが高いかもしれません.特に重度の子宮腺筋症を合併している場合には,早産などの周産期リスクが高いため,小児科のある病院での出産をお勧めします.

参考文献

1)Zullo F, et al : Fertil Steril 108 : 667-672.e665, 2017
2)Harada T, et al. PLoS One 14 : e0220256, 2019
3)平田哲也,他 : 臨婦産69 : 925-929, 2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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