文献詳細
増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために
周産期
Q12 妊娠中でもインフルエンザの予防接種をしたほうがよいですか? もしインフルエンザに感染したらどうしたらよいですか?
著者: 西郡秀和1
所属機関: 1福島県立医科大学ふくしま子ども・女性医療支援センター
ページ範囲:P.125 - P.126
文献概要
妊婦へのインフルエンザワクチン接種は,インフルエンザに罹患するリスクを下げます.インフルエンザワクチンの母体および胎児への危険性は妊娠全期間を通じてきわめて低いことが報告されています.したがって,希望があれば,予防接種をしたほうがよいでしょう.
もしインフルエンザに感染した場合は,症状出現後48時間以内に,抗インフルエンザウイルス薬による治療を受けることをお勧めします.オセルタミビル(タミフル® : 内服薬),ザナミビル(リレンザ® : 吸入薬)とラニナミビル(イナビル® : 吸入薬)の妊婦への投与による胎児の有害事象は報告されていません.
参考文献
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