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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻4号

2021年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために 不妊・不育

顕微授精を行うにあたっての患者説明

著者: 栁田薫1 柿沼敏行1

所属機関: 1国際医療福祉大学病院リプロダクションセンター

ページ範囲:P.169 - P.172

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必ず説明しておくべきこと

◆受精率について:ICSIを実施すれば100%受精が成立するわけではない.ICSIでも受精できない場合がある.

◆卵子が受ける影響について:針を卵子に刺入することで,卵子の状態によっては卵子が変性することがある.IVFでできた胚と比べると胚盤胞形成率が低いといわれている.

◆児への影響について:先天奇形については一般集団と変わらないとの報告が多い.染色体異常は一般集団より高いとの報告が多く,父親由来の構造異常の増加が指摘されている.

参考文献

1)栁田 薫,他 : 医のあゆみ249 : 83-88,2014
2)吉村泰典,他 : 最適な不妊治療の選択指針.日本生殖医学会(編) : 生殖医療ガイドライン2007.p301,金原出版,東京,2007
3)日本生殖医学会 : 顕微授精.日本生殖医学会(編) : 生殖医療の必修知識2020,p337,日本生殖医学会,東京,2020
4)日本生殖医学会 : 生殖補助医療を受ける患者へのインフォームド・コンセント.日本生殖医学会(編) : 生殖医療の必修知識2020,p308,日本生殖医学会,東京,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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