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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻4号

2021年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために 不妊・不育

精液凍結保存を行うにあたっての患者説明

著者: 上條慎太郎1 宇津野宏樹2 浜谷敏生1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室 2慶應義塾大学病院臨床検査技術室(産科)

ページ範囲:P.183 - P.186

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必ず説明しておくべきこと

◆採精時に射精が困難な場合や,妊娠に必要な十分量の精子が採取・保存できない可能性があること.

◆凍結融解処置は,精子の運動率の低下を引き起こし,新鮮精子を用いた場合より妊娠率が低下すること1, 2)

◆凍結融解処置は,精子の先体膜を含めた細胞膜やクロマチン構造の変化やDNAの断片化,ミトコンドリア膜電位への影響を引き起こす可能性も指摘されていること3)

◆生殖年齢を超えたり,亡くなられることがあれば,凍結精子は廃棄されること.

参考文献

1)Sharma R, et al : Syst Biol Reprod Med 61 : 1-12, 2015
2)Raad G, et al : Andrology 6 : 836-845, 2018
3)Hammadeh ME, et al : Int J Androl 22 : 155-162, 1999
4)Lass A, et al : Hum Reprod 13 : 3256-3261, 1998
5)Gosálvez J, et al : Mol Reprod Dev 78 : 951-961, 2011
6)Feldschuh J, et al : Fertil Steril 84 : 1017, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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