文献詳細
文献概要
増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために 不妊・不育
Q7 なぜクラミジア検査をするのですか? 感染していたらどうすればよいのですか?
著者: 佐藤健二1
所属機関: 1東海大学医学部専門診療学系産婦人科
ページ範囲:P.201 - P.202
文献購入ページに移動A7
クラミジアは性病の1つで,性交により感染する可能性があり,女性においては,子宮の入り口から卵管へと感染する可能性があり,卵管先端や周囲の癒着を引き起こすことがあります.これにより排卵した卵子を卵管に取り込みにくくなったり,卵管内に水が貯留してしまうこともあります.
また,クラミジアが感染しているにもかかわらず,不妊検査の1つである子宮卵管造影検査や卵管通水検査を行ってしまうと,クラミジアがお腹の中に拡散してしまい,検査後に腹膜炎を引き起こすことがあるため,検査前のクラミジア検査が必要となります.男性側も,感染が精子の通り道(精管)に炎症をきたし,精管が狭窄または閉塞する可能性があります.さらに精子が作られる精巣まで感染が及ぶと,精子数の低下や異常精子が増える可能性があります.
クラミジアは性病の1つで,性交により感染する可能性があり,女性においては,子宮の入り口から卵管へと感染する可能性があり,卵管先端や周囲の癒着を引き起こすことがあります.これにより排卵した卵子を卵管に取り込みにくくなったり,卵管内に水が貯留してしまうこともあります.
また,クラミジアが感染しているにもかかわらず,不妊検査の1つである子宮卵管造影検査や卵管通水検査を行ってしまうと,クラミジアがお腹の中に拡散してしまい,検査後に腹膜炎を引き起こすことがあるため,検査前のクラミジア検査が必要となります.男性側も,感染が精子の通り道(精管)に炎症をきたし,精管が狭窄または閉塞する可能性があります.さらに精子が作られる精巣まで感染が及ぶと,精子数の低下や異常精子が増える可能性があります.
参考文献
1)Wiesenfeld HC : N Engl J Med 376 : 765-773, 2017
2)Stamm WE, et al : Holmes KK, et al(eds) : Sexually Transmitted Diseases, 4th ed. pp575-595, McGraw-Hill, New York, 2008
3)Bryan ER, et al : Biol Reprod 102 : 888-901, 2020
掲載誌情報