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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻4号

2021年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために 思春期・若年期

Q2 ときどき月経痛があり不順になることもあります.病院に行ったほうがよいのはどのような場合ですか?

著者: 谷口文紀1

所属機関: 1鳥取大学医学部産科婦人科学

ページ範囲:P.221 - P.221

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A2

 日常生活に支障をきたすような痛みがある,月経痛が徐々に強くなってくる,3か月以上月経がない,月経時の出血が少なかったり,多かったり,なかなか止まらない場合には,一度病院を受診してください.基礎体温のデータが診断に役立つこともあるので,測定してみてください.ダイエットによる体重の急激な減少や過剰なトレーニングなどが月経不順を引き起こす場合があります.まずは,痛みを我慢せずに鎮痛薬を服用することを勧めます.しかしながら,鎮痛薬だけでは,将来の痛みや不妊の原因になりうる子宮内膜症という病気の発症や進行を防ぐためには不十分です.したがって,ホルモン治療〔低用量ピル(LEP)や黄体ホルモン剤〕を始めたほうがよい場合があります.規則的な運動,休息,睡眠による生活習慣の改善によって痛みが楽になることもあります.

参考文献

1)Janssen EB, et al : Hum Reprod Update 19 : 570-582, 2013
2)Unger CA, et al : J Pediatr Adolesc Gynecol 24 : e21-e23, 2011
3)Committee on Adolescent Health Care : Obstet Gynecol 132 : e249-e258, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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