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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科75巻4号

2021年04月発行

文献概要

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために 中高年期・老年期

閉経後骨粗鬆症治療を行うにあたっての患者説明

著者: 佐々木浩1

所属機関: 1大阪医科薬科大学産婦人科学教室

ページ範囲:P.243 - P.249

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必ず説明しておくべきこと

◆女性は男性に比較して骨粗鬆症リスクは高く,65歳以上女性の約半数が骨粗鬆症を発症することから積極的に骨評価をする必要がある.

◆65歳未満で大腿骨近位部骨折の家族歴を有している場合や,喫煙,過度のアルコール摂取,早期に閉経した患者に対しても骨粗鬆症のリスクが高いため骨検査を行うことを推奨する.

◆治療薬は更年期症状の有無,骨粗鬆症の発症年齢,骨折のリスクなどを考慮し選択する.

◆骨粗鬆症治療中の歯科治療は骨吸収抑制薬の服用年数や骨折のリスクを評価し,歯科医師と連携してその継続もしくは休薬について検討する.

参考文献

1)骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン作成委員会(編):骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン2015.p63,ライフサイエンス出版,東京,2015
2)Leib ES, et al : J Clin Densitom 7 : 1-6, 2004
3)Nishizawa Y, et al : J Bone Miner Metab 31 : 1-15, 2013
4)Kanis JA, et al : Osteoporos Int 18 : 1033-1046, 2007
5)骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン作成委員会(編):骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン2015.p158,ライフサイエンス出版,東京,2015
6)Mandema JW, et al : J Clin Endocrinol Metab 99 : 3746-3755, 2014
7)Adler RA, at al : J Bone Miner Res 31 : 16-35, 2016
8)日本整形外科学会骨粗鬆症委員会 : 日整会誌93 : 416-418, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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